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餃子

2008年10月

●蒸し餃子

一時期「飲茶」というスタイルが流行りました。
ミスタードーナツでの飲茶が有名かもしれませんが、ホテルの中国料理店で飲茶ランチがあり、飲茶バイキングを楽しめるお店もあります。
蒸篭で蒸されたさまざまな点心とお茶を楽しむのですが、点心のなかでもやはり餃子は人気のメニューになっています。

このような蒸し餃子は中国の華中、華南地方ではもっとも普通な食べ方です。
中国で一般的と言われているのは水餃子ですが、こちらの蒸し餃子は水餃子と違って餃子の味がお湯に逃げることもなく、皮の食感もしっかりと楽しむことができます。
エビを具にした餃子などは皮に米粉を使用するため蒸し上がりが半透明になり、中の具の色が透けて見えてとても美しく仕上がります。
蒸し餃子には、野菜や胡桃など具の中身をイメージした形や色に仕上げ、金魚や花、ウサギなどの形を模して作った変わり餃子も含まれます。
これらの変わり餃子は、その美しい色や形を保つために、蒸して調理することが多いのです。
西安の観光旅行で訪れる人が多い「餃子宴」で出される餃子もこれら変わり餃子です。
味もさることながら、その色、形、まさに芸術です。

日本では蒸し餃子にもタレやからしを付けて食べることが多いのですが、中国では餃子に味が付けてあり、そのまま食べられるようになっています。

その他、揚げ餃子という食べ方がありますが、中国では日本ほど一般的ではないようです。
揚げ餃子はざくざくとした皮の食感と具のジューシーさが味わえます。
調理法としても簡単な方だと思います。
揚げた餃子に野菜あんなどをかけると栄養バランスのとれたおいしいおかずになりますね。

●水餃子

日本で餃子といえば焼き餃子ですが、最近では水餃子を食べる人も増えてきました。
冷凍餃子に農薬が混入されていた事件があった影響で、家庭で餃子を手作りする人が増えたことも、そのひとつの要因だと思います。
皮から手作りする場合、どうしても既製品よりも厚くなるため、厚めの皮がおいしい水餃子として食べる家庭が多いのです。

水餃子は中国ではもっとも一般的な食べ方で、お湯で茹でた餃子にタレを付けて食べます。
皮が弱いと茹でるときに破れて中身がばらけてしまいます。
そのため焼き餃子よりも厚い皮を使って作られます。
日本で販売されている餃子の皮は、おもに焼き餃子にしたときにおいしくできるように作られているので、水餃子には向きません。
水餃子用として販売されている皮か、厚手のものを使うのが無難です。
せっかく包んだ具が調理の途中でばらけてしまっては台無しですからね。
水餃子を作るのならやはり皮から手作りするのがおすすめです。
確かに手間はかかりますが、手作りの皮のもっちりとした食感はなんとも言えませんよ。

また、水餃子の仲間に野菜などと一緒にスープに入れて煮たスープ餃子があります。
スープに味が付けてあるので、わざわざ餃子だけをタレに付けることもありません。
こちらはわざとスープの中で餃子をくずして食べる人もいるようです。
薄い皮で作った餃子で水餃子にするのなら、万が一ばらけてもおいしくいただけるスープ餃子にしてみるのもいいでしょう。
ワンタンスープにも似た感じのメニューになりますね。

●焼き餃子

皆さんが餃子と聞いて思い浮かぶのは、やっぱりジュージューと焼いて焦げ目のついた焼き餃子でしょう。
日本では焼き餃子がもっとも広く食べられている調理法です。

水餃子が一般的と言われる中国でももちろん焼いた餃子はありますが、こちらは一度茹でるか蒸すかしたものを焼くそうです。
昔、宮廷に仕えた人が残り物の蒸し餃子を持ち帰って焼いて食べたのが始まり、という話もあるようです。
日本では一度蒸してから・・・などということはせず、生の状態からいきなり焼いて調理しますね。

家庭で作る場合はフライパンやホットプレートなどを使い、専門店では鉄板を用いるところもあります。
フライパンを熱して油を敷き、餃子を並べたら水を加えて蓋をして蒸し焼きにします。
水分がなくなったところで蓋をとって、さらに焦げ目がつくまで加熱したら出来上がりです。
他に、先に焦げ目をつけてから水を加えて蒸し焼きにする方法もあるようですが、どちらの方法で調理するかは意見が分かれるところです。

蒸し焼きにするときに加える水に、小麦粉や片栗粉を少量加えて焼くと、羽根付き餃子ができます。
これもパリパリとした薄皮がおいしいです。
家庭でもお店風の餃子が焼けるので、ぜひ試してみてください。

日本では焼き餃子の具にニンニクを入れることが多いのですが、中国では入れません。
ニンニクは具に混ぜずに薬味としてタレに混ぜて食べるそうです。
また日本の焼き餃子に比べ中国の焼き餃子は、焼くときの油の量が多いため餃子の底面が揚げ餃子状態になっていることがよくあります。

●日本での餃子

今や一般家庭で手軽によく食べられている餃子ですが、もともとは中国から伝わったもの、ということはほとんどの人が知っていることでしょう。
日本の餃子は、その多くが戦後に満州から伝わったものだと言われています。
戦争中に餃子を覚えた兵隊さんが、日本に帰って思い出しながら作ったものが広くうけて食べられるようになったそうです。
手軽に作ることができ、また栄養バランスや味もよいことから庶民受けしたというのも納得です。

日本での餃子は主に皮は薄く作られ、焼き餃子として食べられます。
具にはニンニクやニラが入り、野菜は白菜ばかりでなくキャベツもよく使われます。
地域や店舗、家庭によって具はさまざまですが、一般的に日本で食べる餃子と言えばこんな感じでしょう。
中華料理店やラーメン屋さんへ行くと必ずと言ってよいほど餃子がメニューにあります。
家庭ではご飯のおかずとして餃子が食べられることが多いのですが、これは日本に限ったことのようです。
中国では餃子だけをたくさん食べるそうで、餃子の皮は小麦粉で出来ているのでそれが主食と考えられるのです。
特に中国では水餃子がメインなので皮も日本の餃子に比べてずいぶん厚いですしね。

ちなみに日本で最初に餃子を食べた人物は誰だと思いますか?
みなさん、ご存知「水戸黄門」こと三戸光圀です。
三戸光圀は餃子だけでなくラーメンも日本で最初に食べた人物だと言われています。
そんな時代から餃子もラーメンもあったのですね。
どんな味がしたのでしょうか、興味がわいて来ます。

●各地の餃子の特徴

餃子と言えば宇都宮、あるいは浜松あたりが有名ですね。
しかし全国各地に餃子がよく食べられているという町は多く存在しています。
そして、そこそこで餃子の形や具、食べ方などに違いがあり、各地へ出かけて餃子を食してみるのもまた楽しいと思います。

そこでいくつか餃子の有名な町とそこでの餃子のスタイルを紹介したいと思います。

まず宇都宮では、餃子を食べさせてくれるお店が約200軒あり、一般的に一人前200円前後と価格設定が低いため、学生や若者からも手軽においしく食べられるものとして人気を得ています。
店舗数が多い分、スタイルもいろいろですが、多くのお店では餃子を酢だけで食べるようです。

浜松では餃子を扱う店舗数は300程度と宇都宮を超えています。
その店舗の多くは、焼いた餃子に茹でたもやしをたっぷり添えて出してくれます。
餃子自体にも野菜がたくさん入っているため、キャベツの甘みを感じられるヘルシーな餃子として人気があります。

次に静岡市。
実はここ数年、宇都宮市と餃子の消費量全国一を争っていたそうですが、あまり静岡で餃子がよく食べられていることは知られていないようですね。
餃子はもともと満州から伝わったものと言われていますが、ここ静岡市の餃子は朝鮮半島から伝わったものではないかと言われているそうです。
満州伝来の餃子と朝鮮半島伝来の餃子、どう違うのか食べ比べてみたいものです。

神戸市も餃子がよく食べられる街ですが、ここの餃子専門店ではメニューが「餃子と飲み物」オンリーというお店が多くあるようです。
また神戸市の中では水餃子エリアと焼き餃子エリアに分かれているような傾向もあるようです。
神戸には味噌ダレという特徴的な餃子のタレがあり、味噌ダレの味を楽しんだり醤油ダレと混ぜて楽しんだりするそうです。
餃子に味噌・・・意外ですが試してみたいですね。

最後に福島市の紹介ですが、こちらの餃子は具に野菜が多く、皮は厚めなのが特徴です。
ニンニクを具に混ぜ込むのではなく、タレに入れる薬味として使っているお店が多いようです。
食後のにおいが気になる人には、ニンニクを食べるか食べないか選択できる、という点が魅力的かもしれません。

●浜松餃子

旅をするときには、その地のおいしい物を食べたいと誰もが思いますよね。
また、その土地のおいしい物を食べるために旅行を計画することもあると思います。
大の餃子好きの人がおいしい餃子を食べるためだけに宇都宮へ旅をした、という話も聞いたことがあります。
やはり餃子の町と言えば宇都宮が有名です。
しかし数年前「わが町こそが餃子消費量日本一」と名乗りをあげたところがあります。
うなぎで有名な浜松市です。
おいしい餃子のためなら全国どこでも旅をする元気のある人は、ぜひ浜松にも出かけてみてください。

浜松市が2007年に政令指定都市となり、宇都宮市と同じ土俵に上がったわけですが、これからどちらの餃子消費量が上回るのかと言う調査結果が楽しみに待たれているところです。
一般家庭での餃子の年間消費量については国が調査してくれるとして、餃子を食べさせてくれるお店の数はどうなっているのでしょうか。
やはり餃子専門店の数が多い、ということは、訪れた人にもその都市が餃子で盛り上がっているという印象を与えることでしょう。

現在のところ、浜松市が餃子専門店数では全国一と言われています。
餃子専門店がおよそ80軒、餃子を取り扱っているお店をあわせると約300軒になるそうです。
餃子専門店が80軒って、多いですよね。
近所を見回しても、普通ではなかなか餃子を専門に食べさせてくれるお店は見ないですからね。
ラーメン屋さんなどでおいしいと言われる餃子を出しているところは時々聞くのですが。

また浜松市にある餃子製造機械メーカーは全国のシェア6割を誇るほどの大手で、それも浜松で餃子が栄えた要因の一つではないかと言われています。

浜松はうなぎも有名ですが、ここで餃子も有名となると、それを目当てに浜松を訪れる人も増えるでしょうね。浜松市は餃子消費量も多く、1世帯あたりの餃子年間消費が宇都宮のなんと4倍にもなる、という調査結果が出ました。
浜松市の人の話によると、餃子の消費量を調べるための家計調査は、県庁所在地と政令指定都市でしか行なわれていなかったため、その中での消費量ナンバー1が宇都宮市だったようです。
そこで浜松の団体が市長に直談判し、市が独自に調査を行なった結果、宇都宮市の餃子消費量を上回ったということです。
独自と言っても市の公式なデータから出した結果なので、間違いはない数値かと思います。

ただ、宇都宮が全国一の餃子消費量と言われた国の統計調査のデータ採集方法と、浜松市の独自調査でのデータ採集方法が必ずしも同じとは限りません。
浜松市は1年前に政令指定都市になったところですので、宇都宮市と浜松市が同じ土俵に乗った調査結果が出るのはまもなくでしょう。

でも、もしかしたら正式な調査をしていないだけで、本当は宇都宮よりも浜松よりもたくさんの餃子を食べているところがあるかもしれませんね。

おいしいものが食べられる町には人が集まります。
浜松の餃子は具に野菜が豊富に入っていて、皿に盛られるときは餃子の下にたっぷりの茹でもやしを敷くそうです。
脂っこい印象の餃子も、浜松で食べるとヘルシーなイメージに変わるかもしれませんよ。

浜松餃子の特徴は、餃子の付け合せに茹でもやしが添えられていること。
多くの餃子店では、フライパンで円形に並べて焼いた餃子を皿に盛り付け、真ん中の空間に茹でもやしを山にして盛るようです。
餃子自体も、キャベツなど野菜が多めの具なのでお腹にもたれにくくヘルシーです。
付け合せのもやしも餃子のタレに付けて食べるとおいしいそうで、このタレもそれぞれのお店が研究を重ねて作り上げたもので、せっかく餃子を食べに浜松を旅するのであれば、何軒かのお店に足を運んでみて欲しいと思います。
お店ごとのオリジナルのタレも、浜松餃子をおいしくいただくための重要な要素です。
また浜松の餃子店では持ち帰り用の生餃子や冷凍餃子を販売しているところも多くあるようですので、旅のお土産に買って帰ってもいいですね。
そして家庭で焼いて食べるときにも、ぜひ、山盛りの茹でもやしを添えてくださいね。

●餃子の王将

餃子と言えば「宇都宮!」「浜松!」と消費量の多い街も挙げられますが、「餃子の・・・」と投げかけられて次に出てくる言葉はやはり「王将」ではないでしょうか。
餃子の王将は全国的に展開されている餃子のチェーン店で、今や日本に限らず中国にも店舗を出店しているほどの大手です。ちなみに中国では日本の店だということを主張するために「ぎょうざの王将」と、ひらがなで表示してあるようです。
餃子の王将の評判は、いろいろな口コミを見ても千差万別で、地域、各店舗によってかなり異なります。
餃子の王将では、メインメニューである餃子については皮とタネ(餡)が、またラーメンの麺に関してはセントラルキッチンで作られるため全国どこのお店で食べても味に大差はないようなのですが、それ以外のメニューは各店舗に裁量が認められていて店舗によってメニューが異なったり味が違ったりするわけです。
ご当地メニューがあり、店舗ごとのサービスメニューなどもさまざまです。
学生の町、京都では大学限定のメニューや、時間制限内に完食すると無料といういわゆるチャレンジメニューや、皿洗いすれば無料になる食事などが存在するようで、それぞれの店舗ごとに特徴を活かしてお客さんを集めているようです。
餃子の味に関する意見では「肉汁がジューシー」などというプラスのイメージも、逆に「味が画一的」というマイナスのイメージもありますが、何より安くてボリュームがある、というところが指示されているおおきな理由かもしれません。
持ち帰り用の生餃子も販売しており、家で焼いて好みのタレをつけて味わう人もいるようです。
餃子が食べたいと思い立ったときにすぐに行って食べられるのも、大手チェーン店の利用しやすいところですね。

●基本の手作り餃子

餃子と言えば「宇都宮!」「浜松!」と消費量の多い街も挙げられますが、「餃子の・・・」と投げかけられて次に出てくる言葉はやはり「王将」ではないでしょうか。
餃子の王将は全国的に展開されている餃子のチェーン店で、今や日本に限らず中国にも店舗を出店しているほどの大手です。ちなみに中国では日本の店だということを主張するために「ぎょうざの王将」と、ひらがなで表示してあるようです。
餃子の王将の評判は、いろいろな口コミを見ても千差万別で、地域、各店舗によってかなり異なります。
餃子の王将では、メインメニューである餃子については皮とタネ(餡)が、またラーメンの麺に関してはセントラルキッチンで作られるため全国どこのお店で食べても味に大差はないようなのですが、それ以外のメニューは各店舗に裁量が認められていて店舗によってメニューが異なったり味が違ったりするわけです。
ご当地メニューがあり、店舗ごとのサービスメニューなどもさまざまです。
学生の町、京都では大学限定のメニューや、時間制限内に完食すると無料といういわゆるチャレンジメニューや、皿洗いすれば無料になる食事などが存在するようで、それぞれの店舗ごとに特徴を活かしてお客さんを集めているようです。
餃子の味に関する意見では「肉汁がジューシー」などというプラスのイメージも、逆に「味が画一的」というマイナスのイメージもありますが、何より安くてボリュームがある、というところが指示されているおおきな理由かもしれません。
持ち帰り用の生餃子も販売しており、家で焼いて好みのタレをつけて味わう人もいるようです。
餃子が食べたいと思い立ったときにすぐに行って食べられるのも、大手チェーン店の利用しやすいところですね。

●ヘルシー手作り餃子

餃子は子どもから大人まで、好きな人の多いメニューです。
その味だけでなく、子どもでも二口ほどでほお張れる食べやすい形と大きさをしていること、肉や野菜、小麦粉などいろいろな食材が一度に食べられること、などが人気の理由ではないでしょうか。
中国では水餃子が主食で食べられているほど、餃子はバランスのとれたメニューと言えます。

しかし日本のように焼き餃子で食べる場合、それを主食として30個も40個も食べてしまうのは、いくら豊富な食材がバランスよく摂れるとは言え、カロリーの取り過ぎになるでしょう。
肉と野菜の割合を変えて、野菜メインの餃子として販売しているものもありますが、もし家庭で作るのであれば作り置きができない食材を使うこともできますし、いろいろな方法でカロリーを抑えることが出来ます。
餃子をもっとヘルシーに、そして栄養バランスをよりよくするにはどんな方法があるのでしょうか。

まず肉の割合は野菜の3分の1くらいにしてみてください。
野菜を多くすることでふわふわ感のある食べやすい餃子ができますし、お子さんが普段あまり野菜を食べないのであれば、この際に一緒に刻んで混ぜ込んでしまうのも手です。
キャベツ、白菜、ニラに加え、小松菜や法連草もおすすめです。
次にひき肉を豚から鶏肉に替えてみるという方法もあります。
多少固くぱさつく感じにはなりますが、野菜でジューシーさは補えますし、カロリーはかなり抑えられます。
あっさりした餃子になります。
他には、しっかり水切りした豆腐をひき肉と同量混ぜてみるという方法です。
ハンバーグでもよく使われる豆腐ですが、餃子を作る際にも活躍してくれます。
カロリーが抑えられるだけでなく、食感がやわらかくなり、また植物性のタンパク質も同時に摂れるので栄養バランス的にもよいかと思います。
ただ、やはり豆腐を入れずに作ったものに比べると水分が多いため、作り置きには向きません。
作って時間が経つと、豆腐の水分で皮が破れやすくなってしまいます。

他にも手作り餃子に関しては、いろいろなサイトや文献にたくさんのレシピがのっています。
ヘルシーに、それでいておいしい餃子作りにチャレンジしてみてください。

●手作り餃子のおいしい冷凍&調理法

家庭で手作りする餃子はスーパーで買って来たものと違いがはっきり分かるほど「お母さんの味」がします。
添加物なども加えられていませんし、なにより包みたての餃子はとてもおいしいのです。
しかし、餃子作りは一つ一つ包む作業が必要ですので、決して短時間で出来るものではなく、できることならまとめて作って保存しておけたら、と思いますよね。
中国の家庭でも、水餃子を数百個単位で作って冷凍保存しておくところが多いようです。
生の状態で焼く餃子が一番おいしいのは言うまでもありませんが、上手に保存、再調理することで、生に負けないくらいおいしい餃子が後々も食べられます。
作った餃子を冷凍保存するときは、ラップを敷いたバットなどに間隔を空けて並べて冷凍しましょう。
このように皮と皮がくっつかないようにバラバラに凍らせてから、冷凍用の密閉袋などに移して冷凍保存します。
保存期間の目安は1ヶ月です。
冷凍餃子を焼くときは、生の餃子とは少し手順が異なります。
出来ればフッ素加工のフライパンに油を敷き、凍ったままの餃子は間隔を空けて並べます。
それから中火にかけ、すぐに水を餃子の半分くらいの高さまで注ぎいれ、ふたをして蒸し焼きにします。
皮が透き通り、水分がなくなってきたらふたを外し、油を少し回し入れ、焼き色が付くまで焼き上げます。
水餃子や揚げ餃子の場合も、冷凍餃子は解凍せず、凍ったまま調理してください。

安心、おいしい手作り餃子を賢く保存して、いつでも家族の「餃子が食べたい!」のリクエストに答えられるようにできるとよいですね。

●カラフル餃子の作り方

中国料理店の蒸篭で次々運ばれてくる点心を食べたことがありますか?
上品に蒸されたひとつひとつの点心には、見た目もとても美しく仕上げられているものがあります。
半透明の皮から中の赤い色が透けて見える海老餃子や、皮がほんのり緑色に染めてあるほうれん草の餃子など、味だけでなく目にもおいしい一品です。

そんな色のついた餃子を家庭でも作ってみませんか?
カラフルな皮で作った餃子は、その色を生かすために水餃子でいただくのがおすすめです。
・緑色の皮
小麦粉をこねるときに加える水をほうれん草ジュースに代えます。
ほうれん草ジュースは、ほうれん草40グラムに塩小さじ1/4を加えて揉み、それをミキサーに汁ごと入れて水110mlを加えて1分ほどガーッと混ぜます。
それをこし器でこせば、ほうれん草ジュースのできあがり。
・黄色の皮
小麦粉200グラムに対してウコン大さじ1を加えて皮を作ります。
ウコンはターメリックとも呼ばれ、肝機能を守る成分として注目されています。
この皮で作る餃子の具にモロヘイヤを茹でて刻んで加えると、味も栄養もパワフルな餃子ができますよ。
・ピンク色の皮
小麦粉に湯を混ぜてこねるときにほんの少量ずつ水溶き食紅を加える方法もありますが、ここではトマトジュースを使った方法を紹介します。
これも粉をこねる際に加える水分をトマトジュースに代えるだけなのですが、ちょっとオレンジ色ともとれるほんのりしたピンク色が自然でいい感じです。

●餃子の皮の作り方

お店で食べる餃子はこだわりの具材や焼き方などでとてもおいしくいただけますが、その皮は既製品を使っているところも少なくないようです。
既製品の皮でも十分おいしい餃子はできますし、餃子の皮というのは手作りするとなると大変な手間がかかるものなのです。

中国製の冷凍餃子の事件が記憶に新しいことと思いますが、その頃から餃子を家庭で手作りする人が増えたそうです。
一時期は餃子の皮も品切れ状態になったスーパーもあったとか。

既製の皮を使った方が手軽ですし、それでも十分手作り餃子のおいしさを味わえます。
値段も大体25枚入りで100円前後とお手頃です。
ただ、パンと同様に小麦の価格高騰によって多少値上がりしている場合もありますが・・・

スーパーの餃子の皮が置いてあるコーナーには春巻きの皮やシュウマイの皮も一緒に並んでいることが多いのですが、皆さんは餃子の皮とシュウマイの皮の違いって何だかご存知ですか?
餃子の皮は丸い、シュウマイの皮は四角い、その形だけの違いに見えますが、実は製法から異なっているそうです。
日本では餃子はおもに焼いて調理されるため、餃子の皮は、蒸し料理のシュウマイの皮に比べると厚めに作られています。
また材料については、どちらも強力粉と塩と水が主原料ですが、メーカーによっては餃子の皮に米の粉や卵白などを混ぜているようです。
こうして一工夫することによって、餃子の焼き上がりの食感が違ってくるのです。

シュウマイの皮に比べて餃子の皮の方が販売されている種類が多いですよね。
メーカーはもちろん、大判のものがあったり厚手のものがあったり・・・
例えば水餃子には厚手の皮を使う、など、作る餃子のメニューやお好みによってどの皮を使うか選んでください。

でもやはり手作りの皮で餃子を作るとそのもちもち感は何とも言えません。
ぜひ一度作ってみてください。
特に水餃子にするときは手作りの厚めの皮がおいしいですよ。

・餃子の皮(30〜36枚分)
小麦粉…300グラム、塩…ひとつまみ、ぬるま湯…150〜180ml、打ち粉…適量
ボウルに小麦粉、塩、ぬるま湯をしれ、手でしっかりとこねます。
生地が滑らかになるように、親指の付け根辺りに体重をかけるように練り上げます。
まとまった生地をラップに包み、冷蔵庫で1時間ほど休ませます。
打ち粉をした台(まな板など)に寝かせた生地をおき、軽くこねてから細長く棒状に伸ばします。
それを30〜36等分に切り分けます。
手のひらで生地を丸く押しつぶしてから、麺棒を使ってまるくうすく広げていきます。
実は麺棒で丸く伸ばしていくのが一番難しい工程で、家庭で食べるのなら麺棒を使わず手で丸く平らに成形してもよいかと思います。
出来上がった皮はそのまま重ねて置くと皮同士がくっついてしまいますので、たっぷりの打ち粉をしておくか、1枚ずつ離しておきましょう。

皮に使う小麦粉は薄力粉で作りますが、半量を強力粉に代えて作るとモチモチ感のある生地ができます。
生地が扱いやすいのは薄力粉が一番でしょう。

●餃子のタレについて

餃子のタレって、何でできているのでしょう。
基本的には酢と醤油です。
日本ではそれにラー油をたらして食べる人もいますね。
餃子で有名な浜松市では、オリジナルのタレにもこだわった専門店が多いようで、餃子のみならずタレの味を食べ比べするのも楽しそうです。

中国では餃子と言えばおもに水餃子のことを言うのですが、たれは酢のみだそうです。
いろいろなタレを試した人が、酢が一番飽きなくてたくさん食べられると言っていました。
それに餃子自体に味がしっかりついていれば、濃い味のタレは必要ないのかもしれませんね。

冷凍餃子農薬混入事件から、餃子を手作りする人が増えたと聞きます。
手作りは安心、そして何より作りたてのおいしい餃子を家族に食べさせてあげられるので、きっかけは何であれ、よい傾向だと思います。
ついでに餃子のタレも手作りしてみてはどうでしょう。
手作りと言ってよいのか迷うほど簡単で、基本は酢と醤油を同量混ぜて出来上がりです。
酢をもっと効かせたければ酢の量を増やし、お好みでごま油やマスタード、和風だしなどを合わせてもよいと思います。
ねぎや生姜のみじん切りをたっぷり混ぜたタレも餃子によく合いますよ。
アレンジが簡単でオリジナル感が出せるのも、手作りダレのよいところです。
いろいろ試してみてくださいね。

●フライパンにくっついた餃子

好きなおかずとして上位に上がる餃子。
家庭で食べる場合、生地やタネから手作りする人も多いですがチルドや冷凍の餃子を買ってきて家で焼いて食べることもできます。
つまり最終的な「焼き」の調理は大体が家庭で食べる直前に行なわれます。

餃子を手作りしたことがなくても、餃子を家で焼いたことはあるという人は多いでしょう。
家で餃子を焼くとき、油を敷いていたにも関わらずフライパンに餃子の皮がくっついて破れ、がっかりした経験はありませんか?
餃子がフライパンにくっついてしまったときは、無理にフライ返しなどではがそうとせず、一度濡れ布巾の上にフライパンを置いて熱を取るといいですよ。
はがれやすくなります。

また、フライパンに並べて焼いた餃子が隣同士ぴったりくっついてしまい、一つずつ食べようとしたときに結局皮がはがれてしまうこともよくありますね。
こんなときは、餃子のタレを直接かけてみてください。
一つずつ離れやすくなります。
家族で大皿に餃子を盛り付けた後、お子さんに少し取り分けるときにもこの方法は使えます。

皮が破れて具がこぼれても味は変わらないし食べてしまえば同じかもしれませんが、せっかく焼いた餃子、できればきれいな状態で出したいですよね。
フライパンにくっついたとき、餃子同士がくっついたときにはこんな技を試してみてくださいね。

●餃子の肉汁

多くの人に好まれている点心に小籠包(しょうろんぽう)がありますが、みなさん食べたことはありますか?
食べると中から肉汁とともにおいしいスープがジュワッと出てきます。
気を付けて食べないと口の中をやけどしてしまいそうな感じですが、あのじゅわーっと出てくるスープが小籠包のおいしさの秘訣になります。

では餃子はどうでしょう。
小籠包と同じように、ひき肉を主とした具が小麦粉の皮に包まれている料理なのですが、小籠包ほど肉汁を感じることは少ないように思います。
それでもやっぱりパサパサしたものよりジューシーな方が、餃子だっておいしくいただけます。
専門店ではじゅわっと肉汁のあふれる餃子を食べさせてくれるところもありますが、家庭で餃子を手作りした場合、なかなかあのような肉汁あふれる餃子を作るのは難しいと思われています。

実は、家庭で肉汁たっぷりの餃子を作るには、いろいろな裏技があったのです。
いくつか紹介しますね。
まず、よく言われる方法として、具にラードを混ぜる、具に水を混ぜる、などです。
水を混ぜる場合はひき肉に味をつける前に、肉200グラムに大さじ5の水を少しずつ練り混ぜます。
この水を鶏がらスープや中華スープを溶いたものにすれば、よりおいしくなります。
あと、意外な方法として、キャベツをきざんだらそのままひき肉と混ぜるという方法です。
普通は白菜を茹でて、キャベツは塩もみして、野菜の水分をできるだけしっかり絞ってからタネに混ぜるのですが、塩もみせずにそのまま加えることで、餃子を焼いたときにジューシーに仕上がるそうです。
餃子を手作りする機会のある人は、一度試してみてはいかがでしょうか

●餃子の皮の代わり

餃子ファンには、具はもちろん、あのつるっとしながらもモチモチ感のある皮が好きだと言う人も意外と多いのです。
日本でよく食べられている焼き餃子では、底面はカリッと、側面はつるり、もちもち、とおいしい食感が一度に楽しめますね。
あの小麦粉で作られた皮で包んであるからこそ餃子である、と言うのもわかりますが、たまには変わった皮で餃子を楽しんでみてはいかがでしょうか。

例えば卵。
皮の代わりに薄焼き卵で具を包んだもので、中国では冷凍食品として売られています。
鍋の具などに使われるようです。
他に、小麦粉の皮の代わりに野菜で具を包んでしまう方法もあります。
特にナスがおすすめです。
ナスを縦に薄く切って塩水に15分ほど浸けておくとしんなりしてきますので、水気をよく絞ってから餃子の具をのせて二つ折りにする感じで包みます。
フライパンで焼いている間に具から出た油をナスが吸って大変おいしくなります。
野菜の他には、中国では豆腐に切り込みを入れて餃子の具を挟んで蒸す料理もあるそうです。
また魚のすり身で餃子を包んで揚げた料理もあります。

あまりアレンジを加えてしまうともはや餃子とは呼べないまったく別の料理になってしまいそうですが、家庭でいつもの餃子にちょっとアレンジを加えてみたくなったら、こんな風に皮をいろいろな素材に変えてみるのもおもしろいかもしれません。
お店ではなかなか出会えない意外な組み合わせを発見できるのも、手作りの楽しさです。

●残った餃子活用

家庭で夕飯のメニューが餃子の日は、いくつくらいの餃子を焼きますか?
お店で食べるときは大体一人前が5〜8個くらいなのですが、家庭で食べるのに一人5〜8個ではちょっと少ない感じがしませんか。
ということで、「余ってもいい」くらいの気持ちで一人分10個くらいは焼くのではないでしょうか。

ところが実際は残ってしまうこともありますよね。
無理して食べても餃子は胃にもたれてしまいますから、ここは餃子を次のメニューにリメイクしてしまいましょう。

まず残った餃子を軽く油で揚げます。
熱はすでに通っているので、皮をカリッとさせるために少し揚げれば十分です。
そして野菜と鶏がらスープ、コチュジャンなどで味付けしたあんをかければ「カリカリ餃子の野菜あんかけ」の出来上がりです。
しっかり味がついているので、こちらもご飯のおかずとしてぴったりです。
お弁当にも合うかと思います。
また、あんにごま油をすこし混ぜることで、餃子のニンニクやニラのにおいが多少抑えられると思います。

餃子に限らず鶏のから揚げなどでも、あんかけにすることでまた違ったおいしさを味わえます。
野菜の千切りをたくさん入れたあんかけは、おすすめの一品です。
味付けを鶏がらスープにするのか、和風だしにするのか、洋風コンソメにするのか、でバラエティーも豊富です。
でもやっぱり餃子はもともと中華なので、鶏がらスープや中華あじ、甘酢風味が合うでしょうね。

うちの餃子はいつも完食で余ることなんてない、というご家庭でも、よければ揚げ餃子にあんかけというメニューを一度試してみてくださいね。
おいしいですよ。

●具の活用法

餃子を手作りすると、具か皮か、どちらかを余らせてしまうことってよくありませんか?
皮の活用法は前に紹介しましたので、こちらでは余った具の活用法を紹介したいと思います。

・海苔餃子
名前から想像できる通り、餃子の皮の代わりに海苔で具を包んで焼いたものです。
海苔はぱりぱりしていますから、餃子の皮のようにひだを寄せて具をしっかり包み込むことはできませんし、しなくてもよいです。
簡単にくるっと棒状に巻いてしまってください。
そしてフライパンで焼きます。
小麦粉の皮を使った餃子と違って、皮のモチモチ感を味わうことはできませんが、カロリーが減らせますし海苔の風味がまたいつもと違って新鮮ですよ。

・なんちゃって餃子
餃子の具を一口大に丸めて、片栗粉をまぶしてから焼きます。
たっぷり片栗粉をまぶすと、皮がないのに肉の味が閉じ込められて、まるで薄皮餃子のような感じになります。
・うどん餃子
餃子の具に刻んだゆでうどんと卵、片栗粉を混ぜ、フライパンで落とし焼きにします。
それだけです。
見た目は餃子とはかなり違って見えますが、一口食べるとあらびっくり、餃子の味がします。
まわりはかりっと、中はモチモチです。
餃子の皮とうどんは、どちらも小麦粉を練って作ったものなので、口に入ってくるものとしては餃子もうどん餃子も同じですよね。
餃子のタネが余っちゃった、うどんなら家にある、そんな時に一度作ってみてください。

●餃子の皮でできるおつまみ

餃子を家庭で手作りしている人の多くは、皮は手軽な既製品を使っていると思います。
皮は一袋20枚ほど入って100円前後とそんなに高いものではないですし、タネが余ったらいけないと、少し多めに皮を用意しますよね。
すると最終的に皮のみが残ってしまう、なんていう話はよくあるものです。

その皮を使ったおつまみやおやつのレシピをいくつか紹介します。
まず餃子の皮ピザですが、これは皮にピザソースをぬり、たまねぎやピーマンなどお好みの野菜を乗せてとろけるチーズをかけてオーブントースターで焼くものです。
ピザ生地の代わりに餃子の皮を使ったお手軽ピザです。
野菜を切るのも手間だという人は、チーズを乗せて焼くだけでもおいしいおつまみになりますよ。
アレンジ餃子としてチーズをタネに混ぜたものが子どもの人気を得ていますが、極端な話、具をチーズのみにした餃子もおいしいですよ。
とろけるチーズを餃子の皮で包んで(隙間さえなければ形は自由です)油で揚げるだけ。
おつまみとしても、子どものおやつとしてもいいですね。
皮だけを揚げて、塩や青海苔などを振って食べるのも手軽なスナックです。
また餃子の皮を縦に4つくらいに切って、中華スープに入れて煮ればワンタン風になります。
インスタントラーメンと一緒に煮てもワンタン麺風になります。

またスイーツ系では、餃子の皮にリンゴ、シナモン、砂糖を包んで揚げると、アップルパイ風のおやつができます。
中身を替えるだけで、レパートリーは無限大に広がります。

餃子を作った後に皮があまったら、ぜひ有効に活用してくださいね。
また餃子を作る予定がなくても、おやつやおつまみのために餃子の皮を購入してもよいかもしれませんね

●中国で餃子を食べる時のNG

餃子の形のルーツは、中国の昔のお金だと言われています。
そのため財に関する縁起のよい食べ物として、旧正月やお祝いの席で餃子が振舞われます。
また、子孫繁栄の縁起物として、結婚式でも食されています。

子孫繁栄の縁起物ということから、中国では餃子を食べるときに数を数えない、という縁起担ぎがあるそうです。
私たちは「一人前いくつ」とか、「昨日は餃子20個も食べちゃったよ」などと個数で食べた量を表しますから、数えちゃいけないと言われると「なぜ?」と疑問に感じます。
中国でおめでたい席で餃子を食べるときに個数を数えると「餃子の数が途絶える」=「子孫が途絶える」と連想されてしまうのだそうです。
また、ひとつの餃子を箸で割って食べるのもNGとされています。
確かにせっかくおいしく包んである餃子を食べる前に箸で割ってしまうと、縁起が悪いという以前においしい肉汁が流れ出てしまうので、味の面からもこれはいただけない食べ方かもしれません。
中国では数を気にしながら餃子を食べることはしないほうがよい、ということです。
要するに「一人いくつ食べていいの?」とか「あと何個残っている?」などちまちま考えずに、おいしいから食べたいだけ食べる、それでよいのです。

中国では餃子を食べるときに数を数えない、というだけでなく、注文するときも個数ではなく重さで注文するシステムになっています。
私たちが普段ラーメン屋さんや中華料理店で餃子を注文するときは「○人前」と注文しますよね。
するとお店によって違いますが、大体一人前が6〜8個で運ばれてきます。
スーパーなどでチルドや冷凍の餃子を購入するときは「20個入り」など個数で表示してあり、それを目安に「うちは4人家族だから一人5個か・・・」なんて計算をして購入しますよね。

ところが中国で餃子を注文するときは、「1斤いくら」と重さ単位で表示してあるそうです。
普段、個数を数えて餃子を食べることはあっても重さを意識して食べることがあまりないですから、どのくらい注文していいのか戸惑ってしまいそうですね。
1斤が500グラムですから、大体大きめの餃子で50個くらいでしょうか。
それを目安に、家族みんなで食事という場合には1斤で注文し、そうでないのなら半斤を頼み、もっと少量ずつ1両2両で注文してもよいかと思います。
ちなみに1両は10分の1斤で、50グラムです。
普段個数で量を判断して購入したり食べたりしている私たちにとって、重さで判断するというのは戸惑うかもしれませんね。
また日本で餃子と言えばジュージューと香ばしく皮に焦げ目のついた焼き餃子が主ですが、中国では餃子と言うとおもに水餃子を意味します。日本で水餃子を調理すると、茹でた後お湯に浸した状態で出したり、具の入ったスープ餃子にしたりしますが、中国では茹でた餃子をすくい上げた状態で出されます。
日本と中国での餃子が意味するスタイルが異なるため、中国に旅行したときにも「あれ?」と戸惑うことが多々あるかもしれません。

餃子の本場中国へ旅する機会があったら、ぜひ中国式の餃子の楽しみ方を満喫してきてください。

●餃子の形

中国料理の点心の中で日本人に一番人気があるものが「餃子」だと言われます。
点心で出される丸い蒸篭に入った蒸し餃子ももちろん美味ですが、餃子は他に焼いたり茹でたり揚げてもおいしく食べることができます。
どの調理法で食べるのがお好みか、はそれぞれ違うところですが、やはり餃子全般が人気メニューであることに違いはないようです。

ところで一般的な餃子の形、そう、三日月形にひだが寄せてあるあの形ですが、もともとなぜあのような形になったのでしょうか。
「具がたくさん入る形だから」「焼くときにフライパンに立てて並べやすいから」
確かに、手作りしたことのある人にはそんな風に感じるかもしれませんね。

しかし餃子の三日月形にはこんな説があるのです。
餃子は昔の中国で使われていた馬蹄型の銀貨に似せた形で作られ、食べると財がもたらされるとされてきました。
そのため餃子はお祝いの席で食べられるめでたい食事なのです。
今でも中国では旧正月や結婚式、出産のお祝いには山ほど餃子が用意されるようですよ。
また旧正月に食べる餃子のうち1〜2個には中にお金を入れておいて、当たった人はその1年間お金に困らない、という風習もあるそうです。

餃子と言っても鉄板餃子や棒餃子のように細長く包んであるものや、蒸し餃子にはかわいらしくお花をかたどったものなんかもありますね。
また手作りする場合はひだを寄せずに半月状にすることもあります。
でもせっかくですから、三日月形の縁起のよい餃子をたくさん食べて、財運ににあやかりたいものですよね。

●餃子はスタミナ料理

広く一般的に食べられている餃子にはニンニクやニラが含まれていることから、餃子は疲労回復に役立つスタミナ料理という印象がありますよね。
本場中国では餃子にニンニクを入れることは一般的ではありませんが、肉、野菜、その他さまざまな具材を小麦粉の皮で包み、主食として食べられているほど栄養バランスのとれた料理とされています。
餃子はバランスのとれた、健康的な料理と言えそうです。

日本での餃子に含まれているニンニクとニラにはアリシンという殺菌作用があります。
実はこれがよく餃子を食べた次の日に気になるニオイの原因なのですが、アリシンの殺菌作用によって風邪の予防に有効と考えられています。
またこのアリシンと具の主役である豚肉のビタミンB1を一緒に摂ることで、アリチアミンという疲労回復物質に変わります。
つまり、ニンニク、ニラ、豚肉を一度においしく摂れる餃子は、パワーのあるスタミナ料理と言えるのです。

餃子好きの人には嬉しい話ですが、しかし何ごとも適量が大切です。
餃子ばかりに偏った食生活では、カロリーオーバーで別の病気をもたらしかねません。
餃子の皮は小麦粉でできているので炭水化物の摂り過ぎにもなってしまいます。
手作りする場合は、野菜の割合を多くして作ったり、皮を工夫して野菜で包んだりする方法もあります。
テフロン加工のフライパンを使って、焼くときの油を減らすなどの工夫もできますね。
調理方法を工夫して、また他の食材とのバランスも考え、餃子を健康的に食べてくださいね。

●餃子のにおい

ラーメン屋さんへ行くとつい一緒に注文してしまう餃子、本当にラーメンによく合いますし、においや見た目で「食べたい」と思わせてしまう魅力的なメニューです。
でも翌日の仕事に響かないか、その後に人に会う約束があるから、などとにおいを気にして、食べたいのに我慢してしまう人もいるのですよね。
それほど餃子は周囲の人に「あ、餃子を食べてきたな」と分かってしまうほど強烈なにおいを発します。
女性では特に気にする人が多いでしょうね。

餃子のこのにおいの犯人は、アリルトリサルファイドという成分が大量に含まれているからだそうです。
ニンニクやニラなど、餃子の材料を見てもにおいの原因は明白ですよね。
アリルトリサルファイドという成分は、何も強烈なにおいを発するだけの嫌なやつ、というわけではなく、殺菌効果やウィルス退治に効果のある成分だそうです。
餃子がスタミナ料理だと言われるゆえんです。
でもいくらこのにおいのおかげで風邪予防ができている、とは言え、周囲に不快な思いをさせてしまいかねないにおいはできるだけ抑えたいものです。

そこで、ニンニク系の料理を食べた後に摂ると消臭効果が期待できると言われる食品をいくつか紹介します。
まず牛乳、ヨーグルト、卵などはアリルトリサルファイドのにおいを消すのに有効と言われます。
レモンやみかんなどの柑橘類でもある程度はにおいを減らすことができるようです。
緑茶は口臭予防や口腔内の殺菌効果もあることで有名ですが、こちらも餃子のにおいを多少抑えてくれます。
歯磨きを一生懸命にしてにおいを消そうとする人もいますが、確かにお口の清潔は口臭を防ぐには重要なポイントですが、お腹の中からにおっている場合は歯磨きだけではにおいが消せないのが実情です。
ニンニクを食べたあとは、口からだけでなく、汗もニンニクのにおいがする、と言われますしね。

また、においが気になるけど餃子は食べたい、という人のために、餃子専門店からニンニク抜き餃子やにおいが気にならない餃子も発売されています。
家庭で手作りする場合には、ニンニクの代わりに生姜を入れるという方法もあります。
ニンニクを抜いただけでは物足りなさを感じてしまうので、このように香りのある食材を代用として使ってみると意外とおいしくできますよ。

●カレー、ラーメン、餃子の普及

今や国民食とも言われているラーメン、そしてカレーライス。
誰でも食べたことがあるメニューで、また時々無性に食べたくなるものでもあります。
その国民食とも言うべき顔ぶれにもう一つ加えたいのが、焼き餃子です。
ラーメンがよく食べられているのと同じように、餃子もかなりの量が消費されています。

実はこれらカレーライス、ラーメン、餃子には、その始まりに意外な共通点があるのです。
まずカレーライスの普及についてですが、第二次世界大戦で徴兵された大勢の人たちが、戦争終結後に軍で出されたカレーライスを家庭に広めた、と言われます。
餃子も、中国北地方で兵士が覚えた餃子を日本で広めた、と言われています。
ラーメンについても、戦後に中国から引き上げてきた人たちが日本各地で続々と中華そば屋を始め、全国に普及することになったと言われています。
つまり、カレーライス、ラーメン、餃子の普及は意外にも戦争が残した遺産と言えそうです。

余談ですが、ラーメンの普及にはカップラーメンの開発も大きく関わっています。
1972年「あさま山荘事件」が全国的にテレビ放映されていましたが、当時まだ発売して間もなかったカップヌードルを現場の警察官が食べている様子が中継され、それをきっかけにカップヌードルが爆発的に売れたそうです。
一時期は、歩きながらカップヌードルを食べることがおしゃれとされた頃もあったそうです。

今は当たり前のように食べられている食材が、実はこんなルートで日本に入って広まって行ったのだ、と考えるとなかなか興味深いものがありますね。

●餃子の副菜

みなさんはどのようなときに餃子をよく食べますか?
飲みに行ったとき、ラーメン屋さんに入ったとき、餃子が食べたくて餃子専門店へ、あるいは家庭で夕飯のおかずとして食べることが多いのではないでしょうか。
本場中国では、餃子と言えば主に水餃子で、それを主食として食べているそうです。
水餃子ですから日本の餃子とは違って皮が厚く、主食としても十分なほどお腹にたまります。
餃子だけで一食を済ますこともあり、一人で20〜40個も食べるそうです。

それに比べて日本では餃子はご飯のおかずとしての位置づけですよね。
(もちろん飲み屋さんではお酒のつまみとして存在しますが)
ご飯、餃子、さて他のメニューは何にしましょう、と悩むのが家族の食事を切り盛りするお母さんです。
おかずが餃子のとき、みなさんは他に何を食べますか?
味噌汁を作って青菜のお浸しではあっさりし過ぎて物足りず、かと言って煮物を添えると重い感じですよね。
そんな時は具沢山の中華スープはいかがでしょう。
白菜、にんじん、キャベツ、肉など冷蔵庫にあるものは何でもいいですので、一緒に中華スープの素で煮てしまいます。
野菜をたくさん入れることで、餃子の副菜として物足りなさを感じることもなく、かと言って野菜が主なら重すぎることもありません。
スープには、味噌やキムチの素を混ぜても餃子にピッタリの味付けになります。
からだが温まりますよ。
他にワカメなど海藻をいれてもいいですね。
餃子で摂れない食材を意識してスープにすると、栄養バランス的にもばっちりなメニューになると思います

●餃子いくつ食べられる?

ラーメン屋さんに入ると必ず餃子も(ついでにビールも)一緒にオーダーする人、いますよね。
ランチタイムでなくてもラーメンとチャーハン、餃子がセットになっていることもあります。
これがまた合いますよね。
どれか単品だけでは物足りない、そう感じている人も多いと思います。

ところでみなさん、餃子は一度にいくつくらい食べますか?
中華料理店やラーメン屋さんで餃子を注文すると、大体一人前が5〜8個くらいですよね。
家庭で夕飯のおかずとして餃子を食べるときも、大体そのくらいではないでしょうか。

ところが中国北地方では餃子が主食とされているため、一度に40個近くも食べて一食を済ませる人が多いそうです。
これは日本の焼き餃子とは違い、お湯で茹でて食べる水餃子です。
水餃子は肉も野菜もたっぷり摂れる上、小麦粉でできた皮も厚めに作るので食べ応え十分で、主食に適していると言えます。
それに油っこくなく、たくさん食べることができます。

焼き餃子を40個も食べると胸焼けしそうな感じですが、確かにヘルシーな水餃子を主食として食べるならそれぐらいいけるかもしれません。
日本では餃子はあくまでおかずであって主食としては摂りづらいこともあるので、さすがに一人40個とまではいかないかもしれません。
でも中には餃子だけで一食を済ませられるほど餃子好きの人もいるでしょうね。
一食を餃子だけで済ますのなら、水餃子がおすすめですよ。
焼き餃子40個は、胃袋にもカロリー的にもあまり優しくないかもしれません。



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